Sr.ルカの独り言:自粛生活が終わりに近づいて…
長期出張の後、自粛生活をしていました。
わたしたちの修道会は、障がい者の方々への奉仕をしているので、
コロナウィルス感染者数の多い、東京、大阪に出張していたわたしは、
用心のために二週間、自粛生活をするように、と言われました。
自粛生活と言っても、
多くの方々が不便な生活を強いられているのと違い、
わたしの場合、仕事を続けることが出来るように
修道院のお客さまの宿泊のための、Wi-Fi設備のある離れの部屋をいただき、
食事はシスターが運んでくださり、
共同体の気遣いに包まれながら過ごさせていただきました。
(写真は、離れの部屋での仕事スペースです)
ただ、予定の仕事がこなせるかどうかが心配でした。
二週間の自粛生活の間に、
オンラインでの講話が二回、録画収録の講話が一回、
Zoom会議が数回、原稿の締め切りが二つ…、
しかも、オンライン講話、録画収録は、
(出来るだけ、シスターたちに会わないように気を付けて)
修道院のわたしの仕事部屋でしなければならない…
正直言って、出来るかな~、と不安でした。
自粛の「離れ」と、修道院の「作業室」の往復。
必要なものを書き出しているのに、忘れ物でまた戻り…。
それでも何とか、予定していた仕事は終わり、
これから、次の仕事への準備が始まる、というところで
自粛生活が終わろうとしています。
食事をずっと一人で食べるので、
時には沈黙で、
時には、You tubeで、
主に、故Tomas Spidlik枢機卿さまや
Marko Rupnik神父さまの、
東方教会の神学、イコンについての話などを聞きながら
食べました。
朝、シスターたちの祈りの時間に合わせて、
祈りながら外を散歩。
有明海から上る太陽を毎日眺める、という恵みもいただきました。
(一日だけ雨でしたが、その他は良い天気でした)
シスターたちに出会ってしまった(?)時は、
距離を保って短い会話。
また、食事を運んでくださるシスターと、話したり、笑ったり。
また、メールを通してのコミュニケーションも。
誰かと対話することが出来る、というのは
ありがたいことです。
シスターたちに祈りで支えられているのを知っているから、
自粛生活に「色」「味」があったのだと、感謝。
明日の朝、ミサから、修道院に「復帰」です。
仕事のために、本、資料類を持ってきていたので、
数日前から、少しずつ修道院に運んでいます。
共同生活、いろいろあります。
互いに相手のために場所(スペース)を差し出し合うことを学びながら
共に「父の家」に帰る旅をしていきたいと願いつつ。
出張、自粛生活でお世話になった方々に
心から感謝します。
祈りつつ
Sr.ルカ 岡立子
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