コプト教会のアナフォラ(Anaphora)修道院(エジプト)
ルーマニアの友人、Ionut神父が分かち合ってくれた記事
(フランス語の記事から試訳)
エジプトのアナフォラ修道院では、宗教に関係なく誰もが歓迎されている
[写真:カイロの北75kmに位置するアナフォラ修道院は、真の平和の楽園]
コプト教会の修道院であるアナフォラでは、誰もが歓迎されている:
キリスト教徒、イスラム教徒、観光客、または休息と静けさを求める訪問者。
「そして常に分かち合いの精神で」と語るのは、
この場所を何年も夢見て創設した、コプト正教会のアンバ・トーマス司教。
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オアシス。瞑想に適した平和の楽園。
エジプトのカイロの騒音から75キロ北、
コプト教会のアナフォラ修道院(「神への捧げ物」と訳されるかもしれない)は、警察と周囲の巨大な壁によって守られた門の後ろに隠されている。
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1999年に設立された、
コプト正教会のアンバ・トーマス司教が、長年夢見ていた特別な場所。
今日、アナフォラ修道院は、約70ヘクタールの広大な農地に、
祈りと瞑想、養成の空間、伝統的芸術のワークショップ、
宿泊施設、休憩施設を提供している。
[写真:アンバ・トーマス司教は、すべての人に開かれたこの隠遁所を企画した]
「分かち合いの精神で」
路地で出会うのは、黒い服を着た何人かの修道女、稀に修道士、
静寂を求めてくる北欧からの訪問客、農作業の人々…
子供連れの家族や学生、観光客までもがあたたかく迎え入れられる。
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「どなたでも大歓迎です。あなたの宗教が何であるかに関係なく。
[あなたの宗教は]入り口に置いておきましょう」と、
養成センターのサラ・ハンナさん(34)は説明する。
誰でもここに来て、望む期間、滞在することが出来る。
休んだり、考えたり、充電したり...。
「そしていつも分かち合いの精神で」。
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さらに、世界中から集まったボランティアが、
何人かは一年間、二年間と滞在し、
部屋と食事代の代わりに、コミュニティワークに参加している。
訪問者は自由に寄付することが出来る。封筒がそのために準備されている。
寄付金や農作物の販売などで収支を賄っている。
「誰もよそ者はいない。人間がいるだけだ」
« Pas d’étrangers, mais que des hommes »
日干しレンガで建てられた50ほどの快適さを備えた部屋は、
心地よく、静かで、保護されている。
「教会では、さまざまな宗教の人々が出会い、
礼拝のリズムに合わせて、一緒に瞑想します」。
「誰もがまず人間として大切にされています」とサラは強調する。
「最初の頃、私たちは気が狂っていると思われていました」と、
彼女はほほえむ。
「教会では、さまざまな宗教の人々が出会い、
礼拝のリズムに合わせて、一緒に瞑想します」。
「誰もがまず人間として大切にされています」とサラは強調する。
「最初の頃、私たちは気が狂っていると思われていました」と、
彼女はほほえむ。
暴力が人間関係を壊す時は?
テロの犠牲者であるコプト人は、それを生身の人間として経験した。
「一般化を避けるべきです。
そして決して恐れないこと、最後に、赦すことを知ること」と
アンバ・トーマスは答える。
「愛することが、人類にとって唯一の解決策です。
そして、愛の実りはひじょうに喜ばしいものです」と
彼はやさしく言う。
理想主義者なのか、先見の明があるのか。
間違いなく、双方。
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