コプト教会のアナフォラ(Anaphora)修道院(エジプト)

ルーマニアの友人、Ionut神父が分かち合ってくれた記事

https://www.ouest-france.fr/societe/religions/reportage-au-monastere-d-anaphora-en-egypte-tout-le-monde-est-bienvenu-quelle-que-soit-sa-religion-6342872

(フランス語の記事から試訳)


エジプトのアナフォラ修道院では、宗教に関係なく誰もが歓迎されている


[写真:カイロの北75kmに位置するアナフォラ修道院は、真の平和の楽園]


コプト教会の修道院であるアナフォラでは、誰もが歓迎されている:

キリスト教徒、イスラム教徒、観光客、または休息と静けさを求める訪問者。


「そして常に分かち合いの精神で」と語るのは、

この場所を何年も夢見て創設した、コプト正教会のアンバ・トーマス司教。


***

オアシス。瞑想に適した平和の楽園。

エジプトのカイロの騒音から75キロ北、

コプト教会のアナフォラ修道院(「神への捧げ物」と訳されるかもしれない)は、警察と周囲の巨大な壁によって守られた門の後ろに隠されている。


***

1999年に設立された、

コプト正教会のアンバ・トーマス司教が、長年夢見ていた特別な場所。


今日、アナフォラ修道院は、約70ヘクタールの広大な農地に、

祈りと瞑想、養成の空間、伝統的芸術のワークショップ、

宿泊施設、休憩施設を提供している。



[写真:アンバ・トーマス司教は、すべての人に開かれたこの隠遁所を企画した]


「分かち合いの精神で」


路地で出会うのは、黒い服を着た何人かの修道女、稀に修道士、

静寂を求めてくる北欧からの訪問客、農作業の人々…

子供連れの家族や学生、観光客までもがあたたかく迎え入れられる。


***

「どなたでも大歓迎です。あなたの宗教が何であるかに関係なく。

[あなたの宗教は]入り口に置いておきましょう」と、

養成センターのサラ・ハンナさん(34)は説明する。

誰でもここに来て、望む期間、滞在することが出来る。

休んだり、考えたり、充電したり...。

「そしていつも分かち合いの精神で」。


***

さらに、世界中から集まったボランティアが、

何人かは一年間、二年間と滞在し、

部屋と食事代の代わりに、コミュニティワークに参加している。

訪問者は自由に寄付することが出来る。封筒がそのために準備されている。

寄付金や農作物の販売などで収支を賄っている。


「誰もよそ者はいない。人間がいるだけだ」

« Pas d’étrangers, mais que des hommes »


日干しレンガで建てられた50ほどの快適さを備えた部屋は、

心地よく、静かで、保護されている。


「教会では、さまざまな宗教の人々が出会い、

礼拝のリズムに合わせて、一緒に瞑想します」。

「誰もがまず人間として大切にされています」とサラは強調する。

「最初の頃、私たちは気が狂っていると思われていました」と、

彼女はほほえむ。


「教会では、さまざまな宗教の人々が出会い、

礼拝のリズムに合わせて、一緒に瞑想します」。

「誰もがまず人間として大切にされています」とサラは強調する。

「最初の頃、私たちは気が狂っていると思われていました」と、

彼女はほほえむ。


暴力が人間関係を壊す時は?

テロの犠牲者であるコプト人は、それを生身の人間として経験した。


「一般化を避けるべきです。

そして決して恐れないこと、最後に、赦すことを知ること」と

アンバ・トーマスは答える。


「愛することが、人類にとって唯一の解決策です。

そして、愛の実りはひじょうに喜ばしいものです」と

彼はやさしく言う。

理想主義者なのか、先見の明があるのか。

間違いなく、双方。



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