平和を嘆願し、聖母月の終わりにロザリオの祈り
教皇フランシスコ、5月31日火曜日、
平和を嘆願し、世界中の巡礼地と結んで
聖マリア大聖堂(ローマ)で、「ロザリオの祈り」
(『オッセルバトーレ・ロマーノ紙』2022年5月27日)[試訳]
教皇フランシスコは、聖マリア大聖堂の「平和の元后」(Regina pacis)像の前で、5月31日火曜日、18時から[日本時間では、6月1日、午前1時]、ロザリオの祈りを唱える。
教皇のそばには、ウクライナの家族、戦争の犠牲者に関連する人々、従軍司祭とその部隊が並ぶ。また生中継で、多くの国際巡礼地が参加する。その中には、戦争中の国、暴力の影響を受けている国の巡礼地もある。
教皇庁「新福音化推進評議会」は、昨日26日木曜日の公式声明の中で、聖母月の終わりに、この祈りのイニシアティブによって、「教皇は、ウクライナ紛争において苦しみ、今も続いている多くの戦争の舞台での暴力によって深く傷ついた世界に、希望のしるしを与えたいと願っている」と発表した。
***
「平和の元后」聖マリア像は、聖マリア大聖堂の左側身廊にある。ベネディクト十五世の依頼で、当時バチカン美術館の副館長であった彫刻家グイド・ガッリ(Guido Galli)によって作成され、1918年、まさに第一次世界大戦終結の賜物を願うために置かれた。
聖母は戦争の終結を命じるしるしとして左手を上げ、右手で幼子イエスを抱き、幼子イエスは、平和の象徴であるオリーブの枝を落とそうとしている。台座には花が彫刻され、平和の訪れとともに生命が開花することを表している。
***
信徒たちが聖母の足元に、祈りの意向を記した小さな手書きのメモを置くのが伝統となっている。教皇フランシスコは、聖母への祈りを捧げる前に、聖母像の足元に花輪を捧げ、特別な意向を置く予定である。
***
教皇の祈りを支えるために、すべての神の民の代表者たちが参加する予定である。特に、最近、初聖体と堅信を受けた少年少女、スカウト、ローマのウクライナ共同体の家族、マリア的運動の若者の代表者、教皇庁近衛兵とスイス衛兵のメンバー、平和の元后マリアの名が付けられたローマの三つの小教区の信徒、教皇庁メンバーなど。
***
この悲劇的な出来事に最も巻き込まれた人たちへの近しさのしるしとして、ウクライナの家族、戦争が原因で喪に服している人々、従軍司祭のグループが、ロザリオを唱えるよう招かれている。
***
もう一つの重要なしるしは、世界中の国際巡礼地、特に戦争の悲劇がまだ残っている国や、政治的不安定のために多くの暴力が起こっている国の参加である。
***
これらの巡礼地では、聖マリア大聖堂での祈りと同時に、ストリーミングを通してロザリオが唱えられる予定である。
***
教皇との祈りに参加するのは:
ウクライナの「神の母」巡礼地(Zarvanytsia)、イラクの「救いの聖母」大聖堂(Sayidat al-Najat)、シリアの「平和の聖母」大聖堂、バーレーンの「アラビアの元后マリア」大聖堂。
***
さらに、国際的巡礼地として:「平和と安全な航海の聖母」巡礼地(Shrine of Our Lady of Peace and Good Voyage)、「救い主イエスと母マリア」国際聖堂(International Shrine of Jesus Saviour and Mother Mary)、ヤスナ・グラ聖母巡礼地(Jasna Góra)、韓国の殉教者国際巡礼地、ロレートの「サンタ・カーザ」巡礼地(Santa Casa)、「聖なるロザリオの聖母」巡礼地、ノックの国際聖母聖堂(Knock)、「平和の元后マリア」聖堂、グアダルーペの聖母巡礼地、ルルドの聖母巡礼地。
***
0コメント