Sr.ルカの今朝の独り言:聖ヨセフ小聖堂

毎週木曜日と土曜日の朝、

本部修道院の姉妹たちは

聖ヨセフ小聖堂に「ミニ巡礼」して(歩いて五分くらい)

聖ヨセフへの祈り、ロザリオの祈りをささげます。

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現在、小聖堂は外壁の塗り替えをしています。


教皇フランシスコは、

今年12月8日から一年間の

聖ヨセフ特別年を発表しましたが、

外壁塗り替えは、発表前からの計画でした。

神さまのみ摂理は不思議!


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塗り替え工事をしてくださっているのは

一般の業者の方ですが、

何と、小聖堂前の「聖家族」のご像を、

自分たちから進んで、きれいに洗ってくださった、と知りました。


姉妹たちは、この聖家族のご像の前で

修道家族、わたしたちの家族、友人、恩人の家族、

世界中のすべての家族のために祈ります。


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小聖堂からの帰り道、

Sr.Bと、聖ヨセフの「偉大さ」について語り合いました。


教皇フランシスコは、

聖ヨセフ特別年発表とともに出した書簡の中で、

聖ヨセフの偉大さは、

神の救いの計画がすべては理解できなくても、

信じて行動したことにある、と言っています。


ヨセフは、夢の中で天使から告げられると、

ごちゃごちゃ言わず、言い訳もせず、

すぐに黙って行動します。

しかも、三回も。

このようにして、

幼子イエスと母マリアのいのちを守りながら。


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聖ヨセフの姿は、

偉大な信仰の父、アブラハムの姿と重なります。


ユダヤ教伝統は、

神の民の父、アブラハムの「偉大さ」は、

主が彼に、その瞬間、その瞬間、

ご自分の計画に信頼して、受け入れることを望み、

それに、行いをもって答えたことにある、と言っています。


考えてみれば、主は、アブラハムを呼んだとき、

確かに祝福を約束しますが、

それがどのように実現するのか、

ご自分はどのような計画をもっているのか

何も説明していません。


しかも、アブラハムは「神の民」の始まり、

つまり、彼以前には、まだ神の民は存在していない、

この後、主と親しく語り合うようになる民は

まだいなかったのです。


アブラハムは、彼を呼んだ主が、どのような方であるのか、

まだ何も知らないのです。


「主はアブラハムに仰せになった、

『お前の地、お前の親族、お前の父の家を離れ、

わたしがお前に示す土地に行け。

わたしはお前を大いなる国民にする。

わたしはお前を祝福し、お前の名を高める。

お前は祝福の基となる。

[…]お前を通して、地上のすべての民族は祝福される』」

(創世記12・1-3参照)。


主はアブラハムに「信じる」ことを求めました。

そしてわたしたちは、

アブラハムにとって、この「信じる」ことがどんなに困難だったかを、

彼の物語から知っています。


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聖ヨセフの特別年、

神の御子イエス、神の母マリアを守り、

最も近くから親しんだ聖人に

執り成しを願うとともに、

わたしたちの日々の生活の中に、人生の中に示される

わたしたちの理解をはるかに超える、神の救いの計画を

「神さまの視点」で受け入れ、

「わたしの目から」は、すべてのうまくいかないように見えるときでも、

感謝し、賛美することを学びたいと思います。


今朝の独り言でした。

Sr.ルカ 岡立子

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