ロザリオ・マラソン最終日(2021年5月31日:バチカン庭園) 教皇フランシスコのロザリオの意向

教皇フランシスコは5月31日、バチカン庭園で、ドイツ司教団から教皇に寄贈された「結び目を解くマリア」の画(複写)の前で祈り、「ロザリオ・マラソン」を締めくくります。教皇と共に、コロナ・パンデミックによる、医療、経済、心理的危機、社会関係における危機の時代に、世界を縛っている苦しみの結び目を、聖母が「解いてくださる」よう執り成しを願いましょう。



第一連:解くべき最初の結び目は、この時期、さらに深く傷ついた「関係性、孤独、無関心」の結び目です。(一連の最後に)「結び目を解くマリアよ、私たちのために祈ってください」


第二連:二つ目の結び目は「失業問題」です。特に若者や女性の失業、家庭を持つ父親、従業員を守ろうとしている人たちに関心が向けられます。

(最後に)「結び目を解くマリアよ、私たちのために祈ってください」


第三連:三つ目の結び目は、「暴力」の悲劇です。特に、家庭の中で女性に向けられた暴力や、危機の不確実性によって生じた社会的緊張の中で燃え上がった暴力が挙げられます。

(最後に)「結び目を解くマリアよ、私たちのために祈ってください」


第四連:四つ目の結び目は、「科学研究の成果をすべての人に届ける」という、人類の発展に関連しています。科学の発見が共有され、すべての人、特に最も弱い人や貧しい人々がその恩恵にあずかることができますように。

(最後に)「結び目を解くマリアよ、私たちのために祈ってください」


第五連:五つ目の解くべき結び目は、司牧に関するものです。地方教会、小教区、オラトリオ、司牧・宣教センターが、司牧活動全体の中で、熱意と新たな推進力を取り戻しますように。また、若者たちが結婚し、家庭と未来を築くことが出来ますように。

(最後に)「結び目を解くマリアよ、私たちのために祈ってください」


「結び目を解くマリア」の画は、ドイツ南部のアウクスブルクにある、「ペルラッハの聖ペテロ教会」(ザンクト・ぺーター・アム・ペルラッハ教会)にあります。地元の画家ヨハン・ゲオルク・メルヒオール・シュミットナーが1700年ごろ制作しました。

「結び目を解くマリア」に捧げられたさまざまな祈りがありますが、ここではイタリア語の「家庭の祈りHP」に掲載されていたものの試訳を紹介します。

https://www.preghiereperlafamiglia.it/maria-che-scioglie-i-nodi.htm


「結び目を解くマリア」への祈り[試訳]


おとめマリア、助けを求めて叫ぶ子を、決して見捨てたことのない母、

あなたの母の手は、深く愛する子らのために休むことなく働いています、

神の愛と、あなたの心から流れ出る、限りない慈しみに突き動かされて。


あなたの慈しみに満ちたまなざしを私に向けてください、

私の人生を窒息させている「結び目」の山を見てください。


あなたは私の絶望と痛みを知っています。

あなたは、これらの結び目が、どんなに私を麻痺させているかを知っています、

私はすべての結び目を、あなたの手の中に委ねます。


誰も、悪魔でさえも、あなたの慈しみ深い助けから、私を取り去ることは出来ません

あなたの手の中で、解くことの出来ない結び目はありません。


おとめであり母である方よ、あなたの恵みと、

あなたの御子、私たちの救い主、イエスの傍らでの執り成しの力によって、

今日、この「結び目」(可能ならばそれを言う)を受け取ってください。

神の栄光のために、あなたに願います。

この結び目を解いてください。永遠に解いてください。私はあなたに希望します。


あなたは、御父が私にくださった唯一の慰めです。

あなたは私の弱さの砦(とりで)、私のみじめさの豊かさ、

私を、キリストとともにいることを妨げるすべてのものからの解放です。


私の願いを聞き入れてください。

私を保護し、導き、守ってください。

私の逃れ場となってください。

結び目を解くマリアよ、私のために祈ってください。

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