Sr.ルカの独り言:2021年12月18日
主の降誕を待つこの時期は、絆、関係の大切さを私たちに考えさせるときでもあります。教皇フランシスコは、一般謁見の中で、イエスさま、マリアさまとの絆を大切に守った聖ヨセフについて語っています。その一部を聞きましょう。[試訳]
ヨセフの保護者としての側面は、創世記の物語に対する偉大な答えです。神がカインにアベルの命の説明を求めたとき、カインは答えました。「私は弟の番人なのでしょうか」(4・9)。
ヨセフは、自分の人生をもって、私たちに伝えたいかのようです。私たちがいつも、兄弟姉妹の保護者、私たちのそばに置かれている人たちの保護者、人生のさまざまな状況を通して主が私たちに委ねている人たちの保護者であることを感じるようにと。
[…]福音書でイエスの系図が語られるのは、神学的な理由だけでなく、私たちの人生が、私たちに先立つ絆と、私たちに寄り添う絆によって成り立っていることを、私たち一人一人に気づかせるためでもあります。神の御子は、この世に来るために、絆の道、歴史の道を選びました。魔法のようにこの世に降りてきたのではありません。違います。私たち誰もが通る歴史の道を歩んだのです。
[…]自分の人生に意味のあるつながりを見出すことが困難で、そのために苦悩し、孤独を感じ、前に進むための強さと勇気を失っている多くの人々のことを考えます。彼らと私たち皆が、聖ヨセフの中に、同胞、友人、支えを見出すことができるよう、祈りを捧げたいと思います。
聖ヨセフよ、あなたは、マリアとの絆、イエスとの絆を守りました。
私たちが、人生における絆を大切にするよう助けてください。
孤独から来る見捨てられたという感覚を、誰も経験することがありませんように。
一人ひとりが自分の歴史と和解し、先人たちと和解し、
冒してしまった過ちの中にも、み摂理が道を切り開く方法を知り、
悪は最後の言葉を持たないことを知ることが出来ますように。
最も苦労している人の友となってください。
困難な時に、マリアさまとイエスさまを支えたように、
私たちの歩みにおいても、私たちを支えてください。アーメン。
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